過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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727:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]
2011/05/28(土) 02:11:53.27 ID:2nJkUX9vo

「ほら、ここが常盤台中学よん」

「「うわぁ……」」

感嘆の声を漏らす初春と佐天の前にそびえるのは、二人の通う柵川中学校よりも遥かに広大な敷地と校舎を誇る、常盤台中学校。
石畳の道路と大理石の建物はさながら西洋の豪邸と言ったありさまで、『五本指』の名に恥じぬ威厳をたたえていた。

「ここがお嬢様たちの総本山……!」

「外部寮も素敵だったけど、校舎はもっと凄いですね……!」

「ほらほら、来校者用の入り口はこっちよー」

初春と佐天には輝いて見える見上げるような大きさの校門を、美琴と白井はごく普通に入っていく。
二人はその後を慌てて追いかけた。

「ちょ、ちょっとくらい浸らせてくれてもいいじゃないですか」

「校門や外観だけで浸ってどうするの。これからその中に入るのよ」

「まだちょっと心の準備が……すー、はー、すー、はー」

「深呼吸までしなくとも……」

「ああ、常盤台中学の空気に含まれるお嬢様成分が私の体の中へと取りこまれていく……!」

「初春、ミョーちきりんなことを言ってないで、行きますわよー」


石畳を渡り、一同は来校者用の玄関へとたどり着く。
大きく開かれた厳めしい扉の横には、「一般開放」の文字が。
ごくりと息を飲む二人に、美琴はにこりと笑いかける。

「初春さん、佐天さん、常盤台中学へようこそ!」


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