過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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744:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/28(土) 02:32:45.65 ID:2nJkUX9vo

「……それにしても、同じ『幻想御手』を使ったのに、能力が伸びた人と伸びない人がいるのはどうしてなんでしょうね?」

「それに関しては、いくつかの条件があると推測されている」

木山は人差し指を立てる。

「一つは、演算能力は十分にあるのに、『自分だけの現実』が希薄なために持て余していた子。
 他者の演算パターンを真似たことで、『どうやって能力を使うのか』ということを覚えたというところだろうか」

ついで、中指を立て、

「もう一つは、『自分だけの現実』は強固なのに、演算能力が足りなくて十分に能力を発揮できなかったという子。
 こちらも似た感じかな。他者の演算式を取り入れたことで、自分の演算能力で効率よく力を発揮できるような演算式を構築できたのだろう。
 そのどっちかに当てはまった子の能力が、どうやら多少向上しているらしい、と」

「つまり、私はそのどちらにも当てはまらないってことですかぁ〜〜……」

ぐてーっと佐天はテーブルの上に突っ伏す。
自分ももしかしたら!? という希望的観測が打ち砕かれたのがショックだったようだ。

「出力が上がる、と言っても、レベルが変動するほどのものではないよ。
 あくまで行き詰っていた能力開発が少し先へ進んだと行ったくらいのものだ。
 ……君は、まだ『幻想御手』を使った時の感覚を覚えているかな?」

「……はい」



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