過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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783:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/04(土) 01:44:52.35 ID:QdHwvOEDo

「──これでどう?」

「うん、いいんじゃない?」

今は一端覧祭の期間中であり、本来であれば客は学園祭のほうに取られ店舗は閑散とするはずなのだが、
そこは店側も考えており、一端覧祭セールと称し大幅な値引きを行っている。
結果、「一週間もあるし一日くらいは買い物に使おう」という考えの客でごった返しているのだ。

試着室の中にいるのは番外個体。
襟の大きい黒のYシャツにグレーで深いVネックのセーター、その裾に隠れそうなくらい短い黒のミニスカート。
黒のオーバーニーソックスにロングブーツと、何だか全体的に黒めのコーディネートだ。

「だけど、ちょっと黒っぽすぎないかしら」

「黒はワルの色だぜ。ミサカの名前にぴったりじゃない?」

「うーん、打ち止めはどう思う?」

「この前のアオザイよりはワーストっぽくていいと思うってミサカはミサカは正直なところを述べてみる」

「あれ、やたら可愛らしかったものね」

「あ、あれはミサカの趣味じゃないの! 芳川に押し付けられたから、仕方がなく着たの!」

自分でも自嘲気味に「似合わない」と言っていたのに、何故かむきになる番外個体。

「可愛らしいとは言ったけど、似合ってなかったなんて言ってないわよ。
 ……ひょっとして、意外とあれ気に入ってた?」

「うるさいなぁっ。お姉様、ミサカの服はこれで決定!」

ぴしゃり、と試着室のカーテンを閉め、中に閉じこもってしまう。
そんな末妹の様子を見て、美琴と打ち止めは顔を合わせてくすりと笑い合う。



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