過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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(千葉県)
[saga]
2011/06/04(土) 01:57:33.89 ID:QdHwvOEDo
今は考えても仕方がない。
物事の優先順位を再認識し、求める物を探す。
「電話番号かメールアドレスは」
「寮の電話番号はあるけど、携帯のはないね。こっちは高校のデータベースに忍び込まないとないかも。どうする?」
「家の番号が分かればいい。さすがにずっと留守ってことはないだろォしな」
「あっそ」
ノートパソコンを閉じ、番外個体は再びため息をつく。
「少しは礼でも言ったらどうなのさ。ミサカはあなたの部下でもなんでもないんだよ?」
「感謝はしてる。だが、まだコトが片付いたわけじゃねェ。道半ばで気ィ抜いてどうすンだ」
「はいはい。あーあ、お姉様はあんなに優しいのに、こっちの白もやしと来たら。
同じレベル5なのにどうしてここまで違うんだか」
半ば愚痴りながらベッドに転がる番外個体。
「……オリジナルとの外出は、楽しかったか?」
「まあね。見たことないものを見て、食べたことのないものを食べて、おしゃれして、買い食いして……。
なんていうか、世界が輝いて見えたよ。
少なくともあなたの前に現れた時の空虚な黒と白の風景とは全く違う、すごくきれいな色だった」
どこか遠い目で、番外個体はカーテンの隙間から夜空を見上げる。
生まれたばかりの彼女たちにとって、目に映るものすべてが新鮮だ。
だからこそあらゆるものに感化されるし、日々成長と変化を遂げて行く。
「……うん、あの感覚が『楽しい』なんだね。お姉様と話すのは『楽しい』し、最終信号をからかうのも『楽しい』。また味わいたい感情だな」
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