過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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857:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/12(日) 01:14:03.97 ID:Sj9M+n8No

「ああもう、どうして引き受けちゃったんだろ……」

担任もこんな人数だと言うならちゃんと説明してくれてたら良かったのに。
それとも美琴とてかつてはオープンキャンパスに参加していた側だったのだから、説明せずともきちんと分かっているだろうと思われたのだろうか。
などとうじうじしている間にも、プログラムはどんどん進んで行く。


「御坂さん」

声をかけられた方を見れば、空けっぱなしの扉の所に立っていたのは食蜂。
美琴と目が合うと軽く手を振ってくる。

「緊張しているのではないかと思って、きてしまいました」

「もうガチガチよ。今にも倒れそう」

関係者以外は立ち入り禁止のはずだが、食蜂の能力を持ってすれば訳はない。

「緊張しなくてもいいように、精神調整してさしあげましょうか?」

一瞬、それはとてつもなく甘美な誘いに聞こえた。
緊張を感じなければ、普段の練習と同じようにパーフェクトな結果を出せるだろう。
だが、美琴は首を横に振る。

「ありがとう。でも、自分の力で頑張るわ。
 『常盤台の生徒はこれくらいでは動じない』ってところを、来年の後輩たちに見せてあげないとね」

震える唇で、空元気をしてみせる。

「ふふ、勇ましいですわね」



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