過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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(千葉県)
[saga]
2011/06/12(日) 01:32:51.94 ID:Sj9M+n8No
「────、というわけ」
「…………そんなことがありましたの……」
上条の病室へ場を移し、白井にこれまでにあったことを説明する美琴。
美琴の目の前にはショックを受けたような顔の白井が。
ベッドサイドでは上条と19090号が美琴の買ってくれたお好み焼きだのたこ焼きだのをのんきに頬張っている。
なんともシュールな光景だ、と美琴は思った。
白井は風紀委員であり、学園都市の治安を守る側に立つ人間だ。
そんな彼女に学園都市の闇を教え込むのはいささか問題があったかもしれない。
自らの根幹となる信念に傷をつけかねないからだ。
思いつめたような顔の後輩に、胸の奥が痛んだ。
「……お姉さまは」
「なあに」
「…………お姉様は、どうしてわたくしに相談してくださらなかったのですか?」
その表情は切実だ。
美琴にとって、自分は相談するに値しない、頼りない存在だったのだろうか?
そう自問自答するようなものだ。
美琴にとっての悪夢の一週間の間、彼女がふさぎこんでいたのを白井は知っている。
夜な夜な私服を持って寮を抜け出していたことを知っている。
上条の前でだけ、表情を緩めていたのも知っている。
なのに、美琴は自分には何も相談してはくれなかった。
「あんたが大事な後輩だからに決まってるでしょ。
相手は学園都市の暗部と、統括理事会と、史上最強最悪のジェノサイダー。
あんたがいくら頼りになる後輩でも、人を片手で捻り殺すような相手に立ち向かわせたくはない。
……それに、これは私の問題だったから」
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