過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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877:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/12(日) 01:33:37.92 ID:Sj9M+n8No

「……それでも!」

必死になる白井に、美琴はくるりと背を向ける。

「それに、あの時は私も頭に血が上ってたっていうか、相当に追い詰められてたから。
 自分のクローンと初めて出会って、その子が目の前で潰されて、一方通行に手も足も出なくて。
 それが全部自分のせいだと思ってて、人に頼るような余裕はなかったと言うか。
 ……まああんたや佐天さん、初春さんたちに心配をかけたのは悪かったって思ってる。だけど」

美琴は再びくるりと半回転し、白井に向き直る。
その瞳に湛えているのは、白井が見たこともない冷たい光。

「私が今、最優先で守るのはこの子たち。この子たちの為なら、私は誰だって敵に回す」

白井たちが疎ましくなったわけではない。彼女たち友人が大事なのは今も変わらない。
だけれども、妹達は自分が守らなければ庇護するものはいなくなってしまう。
だから、最優先で守る。そのためだったら何だってする。
そんな美琴の覚悟に、白井は気圧される。

「……お姉様、そのお気持ちはとても嬉しいのですが、ご友人も大事にしなければとミサカはたこ焼きをもぐもぐ」

「そうだぞ御坂、持つべきものは頼れる友って言うしな。……あっ、たこ焼きがもうねぇ……」

「……分かってるけどさ。っつーか、あんたたちはこのシリアスムードの中で何をパクついとんじゃこらっ!?」



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