過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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954:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/22(水) 01:26:28.77 ID:zxuPn9f5o

細いチェーンを首にかけ、綺麗な指輪をいじる。
あくまで飾り用の指輪であり美琴の指にはサイズが合わないのだが、それでも嬉しいものは嬉しい。
印章を眺めるだけで自然に笑みがこぼれてくる。

「……えへへ」

「気に入ってくれたみたいでなによりだ」

「うん、ずっと大事にするわ」

自分で言ってしまってから、美琴は一人であわあわとうろたえ始める。
指輪に秘められた意味、そして今の台詞。
気持ちを勘付かれかねない失言だ。
横目でちらちらと上条の様子を伺うも、美琴の数歩前をすたすたと歩く上条の表情は見えない。
気づかれてはいないようだが、致命的に鈍いということは罪にならないものか。


「……目的の一つは果たしたし、これからどうする?」

「あんたのクラスの出し物を見に行くのよね」

ごそごそと鞄の中を漁る二人。
取りだしたのは、小萌に貰った優待チケット。

「確か喫茶店とか言ってたわね」

「…………土御門がなんだか不吉なことを言っていたような……」

うーん、と上条は考え込む。
なんせ半月前の事なので、あまり覚えていないのだ。

「……行ってみればわかるか」

「そうね」



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