過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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975:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/22(水) 01:49:05.34 ID:zxuPn9f5o

白井はしばらく何かをこらえるような表情をしていたが、やがて肩から力を抜き、

「……寮監さまに見つかって、没収されないようになさってくださいまし」

「分かってるわよ。失くして泣きたくないし、普段はちゃんとしまっておくって」

「なら結構ですの。……ところで、わたくしにもよく見せてくださいな」

美琴の隣にテレポートした白井が、チェーンに通された指輪についている印章を見てぎょっとする。
ハートの上に王冠が被せられ、両手の上に乗せられているデザイン。

「…………クラダ・リング……ですの……?」

「あいつが選んでくれたんだけどさ、絶対意味分かってないよね。……黒子?」

横でぷるぷる震える白井。ついに我慢の限界に達したようで、

「殺! ついに堪忍袋の緒が切れましたの! 今度こそあのピテカントロプスの息の根を確実に……ッ!」

「いきなり人の横で発狂すn「うるさいぞお前たち!」

ズバーン!!と部屋のドアが開き、寮監が怒鳴りこんでくる。
間一髪、ネックレスはシーツの下に放り込むことができた。

「朝に続き、お前たちはそんなにも罰則を喰らいたいようだな!!」

「いえいえそんな滅相nひでぶ!」

「さーて明日も早いことですしそろそろ就sあべし!」

寮監に投げ飛ばされ、ドサッ、ドサッ、とそれぞれのベッドの上に崩れ落ちる美琴と白井。
完全に沈黙し微動だにしない二人を見て、寮監はようやく静かになったとため息をついたのだった。



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