57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/12(土) 19:52:04.43 ID:oWvvpKf3o
  
 一方通行(ほとぼりが冷めるまでこの辺に隠れとくかァ) 
  
  フッと身体の力を抜き腰を下ろした彼の頭上を何かが通過する。 
 もし偶然腰を下ろしていなければ、それは確実に一方通行に直撃していただろう。 
  
 一方通行「な、なンだ!?」 
  
  突然の攻撃に狼狽しながらも、一方通行はその場から飛び退きながら周囲を確認する。 
 見ると、今しがたまで自分のいた場所のすぐ真後ろに、 
 いつの間にか現れた結標が歪な笑みを浮かべながら立っていた。 
  
 結標「だぁめよぉ、逃げちゃぁ」クスクス 
  
 一方通行(喋っただと!?コイツ、思考が戻りつつあンのか!) 
  
  舌足らずではあったが、結標の口から意味の通じる言葉が出てきたことに、一方通行の焦りは更に増す。 
 先程までは本当にゾンビのように意味を持たない唸り声を上げるばかりだったというのに 
 どうやら逃走劇を繰り広げている間に、彼女は少しずつ回復していたようだ。 
  
 一方通行(コイツはやべェ、あっちがマトモに動けるようになっちまったらまず逃げ切れねェぞ……) 
  
  幼女にすら走り負けたのだ、普通の女性に勝てる道理が無い。 
  
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