過去ログ - テッラ「『光の処刑』が完成しました。」
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627:1[sagesaga]
2011/06/01(水) 01:17:25.86 ID:fEW6VRQAO

ここで少し、話を変えよう。
『遠近法』という言葉を知っているだろうか?
絵画などを描くに当たって『陰影』と同様に非常に大切な事柄であり、技法である。
近いものは大きく、遠いものは小さく。
ただ単純に、これだけ。
それだけで、X軸とY軸に足して、Z軸という三次元が生まれるのである。
何故、このような技法が生まれたか。
語るまでもない、我々がそうだからである。
すれ違う人間、棚から取る食器、飛び去る小鳥。
小から大へ。大から小へ。
同じ大きさでありながら、視覚によって変わる虚像。
地球上全てにおいて当てはまる人間としての法則。
それは勿論、『原罪』を限りなく薄めたテッラでも、魔術師という『人』である以上、例外ではない。
そのはずである。


だが、
しかし、

感じる違和感。吹き荒ぶ圧迫感。
おかしい、と感じたその直後、


その違和感は確信へと変貌する。


少年の手元から放られた小石は、遠近法よろしく、近付くにつれどんどんと大きくなる。
それは当然かつ必然。
それはテッラの想像の質量とは変わらない





……はずなのだ。








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