過去ログ - テッラ「『光の処刑』が完成しました。」
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800:1[sagesaga]
2011/09/04(日) 22:17:12.13 ID:P7mOVzLAO

ーーーとある一角ーーー

そこに対して、思うところを持ち合わせていない訳ではなかった。
人気の無い道。重い空気。倒産したと思わしき数本のビル。
左方のテッラは思う。ここは、俗に言う『我々』の道だと。血生臭く、汚く、重苦しい、一般人の通る道ではない通りだと。
先程少年と交戦した通りに比べれば、辺りは明るく、道も極端に狭いという程ではない。
だが、だからこそ、その広さ、明るさがあるからこそ、この道は襲撃されやすい。テッラはそう思う。

ふと、テッラは無意識に自分が「襲撃が行われる」という過程で道を進んでいる事に気付いた。

テッラ「………」ザッ

歩みを止めて、遥か上空の空を見上げる。まだ午後の明るい時間帯だ、空が澄んでいる。太陽の日差しを程良く感じられ心地よい。

テッラ「くくっ……」

笑う。左方のテッラは笑う。
思い出す。己の目的は何か。己のやる事は何か。

上條当麻。後方のアックア。
目的を思い出し、しかし笑いは止まらない。

テッラ「くくっ……ははっ……」

あんな妙な人間にそそのかされ、危険な死地へと追いやられ、襲撃のリスクを追って、

それでも自分はここにいる。

テッラの笑いは止まらない。
だが、その笑いは決して自嘲ではなかった。


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