過去ログ - 初春「花束をあなたに」
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43: ◆le/tHonREI[saga]
2011/03/18(金) 22:31:48.13 ID:FC372KGUo


言葉を放つとほぼ同時、垣根帝督は足元の物質を変容させて爆発を起こした。
空気抵抗をカットする形で演算を展開し、一瞬にして間合いをつめる。


「小手調べだ。遊ぼうぜ第一位」

「接近戦をご所望かよ。足りねェ頭は治ってねェみたいだな」


同じく一方通行もそれ以上の会話は無駄だと悟ったようで、詰められた間合いの先の手を脳内に展開させていた。

地面に両腕を突き刺して、地盤を操作する。
瞬間的に遠心力を利用して、土の壁を生み出した。


(―――、さすがに迎撃はしてこねえか。クロスカウンターに合わせて『未元物質』をぶちこんでやろうと思っていたが)


一度戦った際に相手の能力はある程度知りえている。
この世とは違う法則をぶつけることで多少のダメージを与えることができたが、二度目にはすでに解析されていた。
暗号を出したつもりが、解読を一瞬のうちに済まされてしまったようなものだ。

垣根は一方通行が生み出した壁を、片翼の羽で破壊しながら、身の回りに揮発性の爆発物を生成していた。。
対する一方通行は竜巻を操作して垣根に遠距離から攻撃を仕掛ける。

爆炎があたりを包みはじめ、烈風が大地に吹きすさぶ。


お互いの力はすでに通常の戦闘におけるような小規模なそれではない。
極限まで高められた能力は往々にして一瞬で決着がつく。実際前回はそうだった。

それなのに、今回のこれはどこかお互いの手を探り合っているような印象を受ける。


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