過去ログ - 初春「花束をあなたに」
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44: ◆le/tHonREI[saga]
2011/03/18(金) 22:44:49.18 ID:FC372KGUo


(ナメやがって……!!)


心の中に濁った感情が沸き立つのを感じる。


垣根帝督は僅かながら、一方通行にダメージを与えることができた数少ない人間だった。
小手調べとは言ったが、一戦目を省みるに相手はまだ本気を出してはいない。

それどころか、何か様子を伺っているような戦い方だ。


(こちらの誘いに乗ってくるかどうかが問題だった。案の定、何てことはねえ、遊んでやがる)

(翼での攻撃に生成した『未元物質』での応戦、―――どれもただ受けているだけで、こちらに放ってくる攻撃も屁みてえなもんだ)

(……、ナメ、やがって………ッ)


垣根帝督の多角的な戦い方に対して、一方通行はどこか後手に回って攻撃をいなしているようだった。
それが、気に入らない。



「余裕たっぷりじゃねえか、いい身分だな一方通行……ッ!」

「………、………」


瞳は何も語らない。
垣根の上空に飛び上がったまま、一方通行は見下すようにこちらを見据えていた。


「……何か策があるンじゃねェのか」

「小出しは無用ってことかよ。はっ、上等だよクソ野郎。―――後悔してもしらねえぞコラ」


垣根はそれだけ言うと、展開させた演算をやめ、静かに翼を広げた。
念じるように息を潜めて、その場に佇む。


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