過去ログ - インデックス「…キスするしかないんだよ、とうま」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
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2011/03/16(水) 16:06:49.88 ID:Lpc0eO/DO
始めに。
・上条当麻×御坂妹のSSです。
・SS書いたことほとんど初めてなので文章は稚拙です。
・後半ちょと…いや、かなり…?えろいです。
それでも宜しければ、どうぞ。
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2011/03/16(水) 16:11:07.19 ID:i5AnXWes0
上禁かとおもったらまさかの御坂妹だと?
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2011/03/16(水) 16:12:23.34 ID:Lpc0eO/DO
学園都市には無人バスというものが存在する。なれば『無人タクシー』というものも存在する訳で。
上条当麻とミサカ10032号通称『御坂妹』は、無人タクシーの後部座席に座っていた。車内には今時の流行ポップスやラジオなどは掛かっておらず、静かなものだった。二人はタクシー特有の、あの硬いとも柔らかすぎるとも言えない位のちょうど良い座り心地のシートに尻を沈ませていた。
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2011/03/16(水) 16:14:11.30 ID:Lpc0eO/DO
運転席からみて右側に座った御坂妹は両手をスカートの上に乗せてタクシーの遥か後方にぐんぐん遠ざかっていく学園都市のビル群を、上条当麻は窓際に肘をつきながら運転席の左側に置かれた(ちょうど助手席との間くらい)タクシーの料金メーターを、特に会話する内容も見当たらないままにそれぞれぼーっと眺めていた…。
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2011/03/16(水) 16:15:55.41 ID:Lpc0eO/DO
季節は秋。衣更えが終わり上条は学ラン姿だった。御坂妹も姉の美琴の通う常盤台中学のブレザーを着衣していた。まだまだ残暑の厳しい学園都市だったが車内には冷房が効いていて、快適であった。
「…けど御坂妹、俺なんかがついてきちまって本当に良かったのか?」
以下略
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2011/03/16(水) 16:18:06.63 ID:Lpc0eO/DO
(うーん…)
腕組みしつつ、上条は心の中で唸った。寮に置いてきた三毛猫とインデックスも心配だが(主に冷蔵庫の中身的なイミで)学園都市の外に出たらまたどこぞの魔術結社やらなんやらが現れて何が何だかよく分からない内に魔術儀式ー!だのといったハイパートンデモ事件を引き起こされてまたその渦中に巻き込まれるんじゃなかろうか、と。
以下略
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2011/03/16(水) 16:20:41.10 ID:Lpc0eO/DO
かつて何度か『外』へ出た事のある上条は、そう答えた。御坂妹は今の上条の答えに満足したのかしていないのか分からない表情で、うーんと数秒考えやがて自分の中で何かを納得させたのかうん、と上条に気づかれないように一人頷いた。そして再び流れていく窓の外の風景を目に留める作業に移った。上条もまた、御坂妹に習い学園都市の空を見上げた。
無人タクシーの向かう先は飛行場のある第二十三学区だった。太陽も西に沈みかけた午後四時半。街は茜色に染まっていく。上条は目的地に着く未来の自分のイメージだけをただ膨らませていた。御坂妹は学園都市の外の世界にどんな思いを馳せているのか、今はただぼんやりと窓の外を眺めている。
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2011/03/16(水) 16:22:54.53 ID:Lpc0eO/DO
きっかけ…というか始まりは、ほんの数時間前の出来事だったーー…。
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2011/03/16(水) 16:25:05.81 ID:Lpc0eO/DO
ーー
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2011/03/16(水) 16:27:41.31 ID:Lpc0eO/DO
「ふぁふぁらふぁふぁひははんほほひっへふんはっへ!」
「…頼むから口ん中の物飲みこんでから喋ってくれ、インデックス」
以下略
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2011/03/16(水) 16:29:47.83 ID:Lpc0eO/DO
スーパーの袋の中には他にも百円アイスが山盛りに入っていて、アイスだけを分けた袋はインデックスが持ち歩いていた。やがてごくんとアイスを腹の底へ押し込んだインデックスは、その切実なその願いを、上条へと打ち明けた。
以下略
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2011/03/16(水) 16:33:39.30 ID:Lpc0eO/DO
腹が減ったら食う!我食う故にハラヘリ(?)のスタンスを貫く我が家の経済事情などこれっぽちも考えない腹ぺこシスターさんは、可愛らしく地だんだを踏んで上条に対して自身の食に対する精一杯の抗議をし始める。一方の上条はオゥ日本語ワカリマセーンと外人ばりに肩を竦めて馬耳東風、財布の紐はそう簡単には緩めない。
「むーー…!」
以下略
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2011/03/16(水) 16:35:42.09 ID:Lpc0eO/DO
「いいもん!…とうまのバカ!」
インデックスはそんな捨て台詞を吐いて、上条達が暮らす学生寮とは正反対の方向へ走り去っていってしまった。こうなると二、三時間は帰ってこない。まぁ昭和の子供よろしく腹が減ったら心も折れるインデックスなので特に追いかける必要もなかったが。
以下略
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2011/03/16(水) 16:37:15.72 ID:Lpc0eO/DO
「あ、かみじょーとうまだ!」
寮の玄関に着くとドラム缶型の清掃用ロボットの上にちょこんと座ったメイドがくるくるくるーとこちらに向かってきた。
以下略
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2011/03/16(水) 16:41:38.54 ID:Lpc0eO/DO
「よぉ、土御門ならいないぞ?」
「知ってるぞー、何処へ行ったかまでは知らないけどなー」
以下略
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2011/03/16(水) 16:45:04.55 ID:Lpc0eO/DO
「今日はかみじょーとうまに兄からのお土産を持ってきた、ほい」
「…って帰って来てたのか、土御門?」
以下略
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2011/03/16(水) 16:47:29.23 ID:Lpc0eO/DO
「おーさんきゅ、後で適当にお礼と食った感想でも伝えとくよ」
「じゃー私は用があるからこれで失礼ー」
以下略
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2011/03/16(水) 16:50:03.49 ID:Lpc0eO/DO
(後でインデックスと二人で食うか)
これでインデックスの機嫌が直ってくれればいいのだが…、などと淡い期待を持ちながら上条は、今日の夕飯の支度をするべく重たい両手を引きずりいそいそと住み慣れた自分の部屋のドアノブに手をかけた。
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2011/03/16(水) 16:52:36.08 ID:Lpc0eO/DO
ーー
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2011/03/16(水) 16:55:55.88 ID:Lpc0eO/DO
「なんでしょうか?とミサカはやや怪訝な顔をしながら聞き返してみます」
「そんな物騒な頼み事じゃないよ」
以下略
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2011/03/16(水) 17:01:13.39 ID:Lpc0eO/DO
そういうことですか、と了承の意を示した御坂妹はカエル顔の医者からお金を貰い(釣銭は好きに使ってよいとの事だった…この一言が御坂妹の気持ちを前向きにさせた)勢い勇んで病院を飛び出した。
「今日は身体検査に外部の協力機関の元へ行く日だからね。あまりふらふらと寄り道しないで真っすぐ帰ってくるんだよ?」
身体検査。
以下略
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