896:『究極生物編』:第14話 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/03/30(水) 23:27:01.31 ID:VIsGnr+d0
霞の目「『欠陥電気(レディオノイズ)』だからあの進化が起きたのか」
霞の目「それとも…『欠番個体』という、あの個体だからこそ引き起こされたのか……」
現在、調整用のシリンダーに入って、先の戦闘に依るダメージを癒している筈の『撃滅個体』。
彼女と、『B液』との親和性が高い事は、これまでの研究データ―からの比較から既に導き出されている。
だとすれば、少なくとも『シスターズ』と『バオー』が『相性が良い』事は確かだろう。
しかし、そうだとしても、あの『欠番個体』の進化速度は―――
霞の目「『異常』だ。異常すぎる」
―――何故だ?
考える。何故、あの『出来そこない』だけにあの異常な進化が?
いや、待て。『出来そこない』…自分はそう言ったか?
霞の目「むしろ…『出来そこない』だからこそ」
霞の目「あの『異常進化』は引き起こさされたのか?」
『バオーK』は『種の保存/種の展開』と言う、
生物の本能における最も重要な骨子(ファクター)の一つを、
生まれながらにして奪われていた。
そんな『バオーK』に残された『生物としての生きる目的』は、最早一つだけ。
すなわち『個の保存/個の生存』である。
霞の目「しかし…そんな『生物の根源的欲求』を抱えた『バオーK』が寄生させられたのは」
霞の目「個としては限り無く『貧弱』な『欠番個体(出来そこない)』だった…」
霞の目「だからこそ…『バオーK』は『進化』した」
霞の目「脆弱な宿主を…『死』から『遠ざける』為に…」
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