過去ログ - まどか「マスクドライダーシステム?」
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(チベット自治区)
[saga]
2011/03/19(土) 11:35:20.09 ID:u6WK6D8m0
「えっ、と。 私は……大切、だよ。 家族も、友達の皆も。
皆みんな大好きで、とっても大事な人達だよ」
それは、まどかにとっては当たり前の認識。
家族も友達も、皆全て大切にする。
微笑みを携えて、まどかは答えた。
「本当に?」
「本当、だよ。 嘘なわけないよ!」
「……そう」
ほむらは、一切表情を変えずに語る。
「もしそれが本当なら、今とは違う自分になろうだなんて、絶対に思わないことね。
……さもなければ、全てを失うことになる。 あなたは、鹿目まどかのままでいい。
今までも、そしてこれからも」
そう言うと、ほむらは振り返り、歩き出す。
「ま、待って!」
しかし、まどかに呼び止められ、また振り返った。
まどかは、今度は真っ直ぐにほむらを見つめる。
「……何?」
「あ、あのね? わ、笑わないで聞いてね?」
「……だから、何だというの?」
まどかは、恐る恐る語りだした。
自分が学んだことを。
「わ、私の、尊敬する人がね? 教えてくれたんだ。
『世界は自分を中心に回ってる。 そう思った方が楽しい』……って。
あの時はわからなかったけど、もしかしたらそれってさ、
『自分が変われば世界も変わる』って意味なんじゃないかな、って……」
ほむらが苦い表情になる。
「でも、その変わった世界は、あなたの望む物では無いわ」
底から沸き上がる悲しみを抑えるような声で、ほむらが返す。
まどかは、あくまで穏やかに、ほむらを見つめていた。
「でも私、他人の為に変われる事って人間の良い所だって、教えてもらったから」
「っ……!」
まどかが、恥ずかしそうな笑みを浮かべながら、控えめに腕を掲げ、天を指差す。
「『天の道』って、言うんだって。 えへへ……まだ、よくわかんないけどさ」
「天の、道……」
ほむらは一度そう言うと、今度こそ踵を返して歩き出した。
その顔は、怒りに歪む。
今度はまどかが追ってこない。
まどかと完全に別れると、歩きながらほむらは呟いた。
「天道、総司――
許せない、あの男は」
「呼んだか?」
「っ!」
今一番憎い相手が、ほむらの前に現れた。
ほむらは、怒りのままに言葉をぶつけてしまう。
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