過去ログ - 紬「タックマン?」
1- 20
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/03/17(木) 04:19:16.37 ID:LjwDMhJO0
日本 喫茶店

澪「久しぶりだね、鈴木さん」

純「雑誌の人が取材に来るって聞いて、断ろうとしたら、澪先輩だなんて、びっくりしました!」

澪「別に敬語なんて使わなくて言いよ。もう、先輩じゃないし、むしろ、取材している側の私が敬語で話すべきかな」

純「そんな、澪先輩は今でも私の目標なんですから!」

澪「私は、そんな人間じゃない……」

純「澪先輩……。あの、すみません、先に質問していいですか?」

澪「ん、いいよ」

純「ベース、今はやってるんですか?」

澪「いや。もうしばらく触ってないよ」

純「そうですか……」

澪「ごめん」

純「いいんです。ムギ先輩がいなくなって、みんな……」

澪「昔の話はよそう」

純「……すみません」

澪「さて、これからはお仕事の時間だ。まず何か頼もう。私のおごりだよ」

純「は、はい! じゃあ、私はミルクティーで」

澪「私はストレートティーにしよう」

しばらくして、注文した品が運ばれてきた。澪はそれを一口すすると「まずい」とだけ小声言って、純のほうを向いた。

澪「ごめんね、あんまり良いお店とか知らなくてさ」

純「いえ、いいんです。こうして澪先輩と会えただけで私、うれしいですから」

澪「そう……。あ、ごめん、取材、いいかな」

純「はい。どんとこいです」

澪(どんとこいです、か……)

久々に、昔の知り合いに会った。ベース、紅茶。それに……ムギ。彼女を思い出すものがたくさんある。
思い出したくない過去が、嫌でも這い出してくる。頭の底から、今の自分を削り取るように。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
236Res/350.10 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice