125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[sage saga]
2011/03/24(木) 05:56:26.57 ID:R5eHM0g7o
放課後ティータイムが最終選考をクリアしたら、そうでない未来でプロになっていたほかのグループの運命が変わる。
それだけではない。もっとたくさんの運命が変わる。
紬「私たちの願いがかなうとき、誰かはその陰で涙を流すわ。律っちゃんは、それでいい?」
律「それで……それでいじゃないか、ムギ……。それでも、夢でも、嘘でも、自分勝手でも、良いじゃないか……私たちは、人間は、生きているだけで誰かを傷つける。私たちだって誰かに運命をもてあそばれ、傷つけられて、苦しんだ……もう、もう充分じゃないか……」
紬「そう、私たちは生きているだけで誰かを傷つけている。だから。だからこそ――それ以上の優しさを知る。傷を知るから、誰かに優しくできるの」
律「……嫌だ……そんなの」
紬「律っちゃん」
紬は律を抱きしめる。
律「怖いよ、ムギ……」
紬「だったら私が勇気をあげる」
律「独りは、嫌だ……」
紬「大丈夫。律っちゃんは独りじゃない」
律「ムギ……」
律も、紬を抱きしめた。ゆっくりと、しかし深く、その体温を確かめるように。
律「ムギの鼓動、伝わってくる……」
紬「うん、私は、生きてるから。今、生きているから」
律「そっか……生きてるんだ」
紬「生きていれば、その先の未来を自分で変えていける。だから、律っちゃんも、立ち止まらないで。怖くなったら、私が勇気を挙げる。律っちゃんは独りじゃない」
律「……ムギ」
紬「私は――」
タックマン「――私は、ここにいるから」
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