過去ログ - 紬「タックマン?」
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161:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/05/03(火) 17:22:45.03 ID:XsCjfw0Oo
日本 桜が丘


聡「んじゃ、また明日ー」

友人達と別れ、帰路に着く。最近物騒だ。夕日が沈む前に帰らないと何が起こるかわからない。
自分の姉が少し前に誘拐されている聡にはそのことがなによりも現実的に理解できた。

聡「ん、なんだ?」

ふと、遠くから何かが聞こえた。何かを呼ぶ声。そして、それをかきけそうとする怒号。
――暴力。その二文字が聡に大きくのしかかった。

「たすけて……だれか……」

聡はおそるおそる、人気のないその裏路地を覗き込む。
そこには、聡と同年代と思われる少女と、彼女を蹴り飛ばし、踏みつける男がいた。

男「これはてめェが財布をスッた罰だ!! 誰にも助けてもらう資格はねぇ!!」

少女「ごめんなさい……ごめんなさい……」

聡(あいつ、悪いことをしたんだ。だからあれはその代償なんだ)

聡は、少女に同情しようとしていた自分にそう言い聞かせる。
悪人に同情することで自分にも何らかの被害が及ぶかもしれない。そう思うと、ここは立ち去るべきだと思った。

聡「……っ! やめろ!」

立ち去るべき、なのに。
気がついたら、飛び出して男の腕をつかんでいた。

男「なんだ、てめぇ」

聡「警察につきだせば充分だろ! そんなことをする必要はながっ!!?」

全て言い終わる前に聡の身体は地面に伏していた。
男に顔面を殴られたのだ。なんの躊躇も無く。

男「うぜぇな。今どき良識人ぶんなよ、クソガキ」

聡「……っ!」



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