過去ログ - 紬「タックマン?」
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172:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/05/11(水) 01:15:02.13 ID:39d3h1Aso
日本 桜が丘


聡(大丈夫だ、できる……)

人通りが少なく、一般に『ヤバイやつが集まる場所』と言われる所まで来た。
手には布に巻いた包丁。そして。

聡「立ち向かうんだ……!」

聡は、家にあった服を切り裂き、縫い合わせて作り上げた手製の覆面を装着した。
不恰好な覆面だったが、これが弱い自分を隠してくれると思った。
そうだ、あの少女もナイフで男を返り討ちにした。
武器さえあれば、対等にやりあえる。

聡「……」

人の気配。いる。ここを根城にする『悪』。

売人A「困るんだよなぁ、ウチの商品の信用さげるようなことしてくれちゃってさ」

男「わ、悪かったよ、勘弁してくれよ!」

売人B「クズが、謝って済む問題じゃねえんだよ」

売人Bは男の腹を蹴り上げる。

聡(やっぱり、この街にもこんなやつらが増えすぎた……腐ってるんだ)

こんなのは、許されないことだ。
変えなければならない。

聡(僕だって、ただ見てるだけじゃ嫌だ)

売人A「俺たちだってギリギリなんだぜ、互いに足ひっぱらねえようにしねえとなー?」

売人B「徹底的にわからせてやろうぜ」

男「ごめんなさい……ごめんなさい……」

聡(変えるんだ!)

聡は物陰から、包丁を構え、飛び出した。

聡「あああああああああああああああ!!!」

売人A「!?」

それに反応した売人Aは反射的にその手につかんでいたものを盾にした。

ずぶり

包丁が肉を裂き、人の身体の奥深くまで貫く感触。

聡「……そん、な……」

男「ぐ……が……」

聡が持っていた包丁は、売人たちに殴られていた男の胸を貫いていた。
位置、深さからみても、ほぼ致命傷と素人にも判断できる。

聡「なんで……」

売人A「くそっ、何者だ!」



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