過去ログ - 紬「タックマン?」
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31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/03/17(木) 04:33:18.55 ID:LjwDMhJO0
律「っ……!! ……?」

攻撃が、こない。おそるおそる、律は目を開けた。

フードの男「貴様、何者だ!」

タックマン「タックマン。この街では、そう呼ばれている」

タックマンはフードの男の腕をつかみ、攻撃を止めていた。

フードの男「ふん、ただの人間が、ヒーロー気取りか?」

タックマン「……」

タックマンは何も言わず、高速の蹴りでフードの男を蹴り飛ばした。
フードの男は空中で回転して姿勢を戻し、着地する。並外れた身体能力。間違いなく変異種だろう。

律「あ、あんたは……?」

タックマン「これを着ていろ。安全だ」

タックマンは律に純白のマントを投げつけた。

タックマン「すぐに終わる」

フードの男「その通り、貴様は死ぬ」

フードの男は両腕をクロスして構え、一気に振りぬいた。
十字型の真空波がタックマンを襲う。逃げ場はほとんどない。
が、タックマンの姿が次の瞬間に消えた。

フードの男「上か!?」

事前に電柱にワイヤーを引っ掛けていたのか、タックマンは電柱の上まで登っていた。
フードの男はさらに真空波で追撃する。電柱が切断されるが、タックマンは身を翻し、跳躍した。

フードの男「空中では避けようもあるまい! 終わりだ!」

さらに真空波がタックマンを襲う。

タックマン「ブースト・オン」

その瞬間、タックマンのブーツの裏側から炎が噴出し、タックマンは空中で急激に姿勢を変えた。

フードの男「何!?」

タックマンは素早く着地し、ブーストによって初速を高めながらフードの男に向かって突進する。

フードの男「愚かな、接近戦はむしろ私の得意とするところだ!」

変異種は常人を遥かに超えた身体能力を持つ。これは時に能力以上の武器となる。
それだけではない。男には真空をまとった手刀がある。あれはいかなる防御力を持っていようと関係なく貫く必殺の攻撃。
タックマンは蹴りを繰り出す。所詮は人間の動き。軌道は見えている。これを避けて手刀を叩き込めば勝ちだ。

タックマン「甘いな」

フードの男「っ――ぐぉ!!」

突如としてブーツのうらから再び炎が噴出し、タックマンの蹴りは一気に加速した。
さらに軌道まで変わったその蹴りは、男を上から地面に叩きつける。

フードの男「貴様……!」

男は指を二本突き出し――ぼきり、と、嫌な音とと共にその指は明後日の方向を向いた。


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