62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[sage saga]
2011/03/19(土) 06:19:52.65 ID:whhP9ezKo
美女「終わりよ」
大きな手となった髪でタックマンの首をつかみ、持ち上げる。
美女「その前に、あんたの苦しむ顔が見たいわ。きっとセクシーよ」
髪の束がタックマンのマスクをはがそうとする。
子供「タックマン!」
タックマン「っ!」
次の瞬間、美女の髪の束が地面にぼとりと落ちた。
開放されたタックマンが着地する。
美女「……隠し武器ってわけね」
タックマンの腕のプロテクターからは金属の刃が覗いていた。キーンと音を立てている。
おそらくは高振動ナイフ。鋼鉄すら切り裂く代物だ。
タックマン「クラス3……。私に刃物を使わせた犯罪者はお前が一人目だ」
美女「じゃあここで終わりにしてあげるわよ!」
髪は自在に伸ばすことができる。切り落とされても問題は無い。
美女は髪の束を収束し、破壊の奔流としてタックマンを襲う。
先端を尖らせ、ドリルのように高速回転させた髪。これならばタックマンのアーマーも意味を成さず、貫ける。
が――
タックマンの体を貫くはずだった何分割にもなってが地面に横たわっていた。
美女「嘘……」
タックマンはゆっくりと近づいてくる。
美女「嘘、嘘よそんなの!」
美女は髪を何度も再生し、タックマンにぶつける。が、それらはことごとくタックマンのナイフの前に宙を舞った。
タックマンは歩をやめない。降りかかる攻撃を全て紙一重で見切り、ナイフで切り刻んでいる。
美女「嘘よ、嘘……私が人間ごときにぃ!!」
タックマン「違うな」
タックマンはいつのまにか、美女の眼前に立っていた。
そしてタックマンは美女の耳に顔を近づける。どうすることもできなかった。
タックマン「人間は強い」
それが美女の意識の途絶える直前に聞いた最後の言葉だった。
美女の腹部にはタックマンの拳がめり込んでおり、美女は意識を手放した。
スピードでは確かに負けていたが、タックマンの拳は重い。ヒットすれば変異種だとしても耐えられない。
強盗A「な、なんだよ、てめぇ、バケモンじゃねえか……」
強盗Aは変異種の中でも高い実力を誇っていた美女が負け、腰が抜けていた。
タックマンは静かに強盗Aに近づく。
強盗A「なんだよ、なんなんだ! 俺たちでもねえ、変異種でもねえ、ほんとの化け物は……」
タックマンは強盗Aの持っていた銃を蹴り飛ばした。
強盗Aは完全に戦意喪失していた。
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