64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[sage saga]
2011/03/19(土) 06:21:29.42 ID:whhP9ezKo
美女「……ふふっ、茶番は終わり?」
タックマン「もう気がついたか」
美女はもう意識を取り戻していた。さすがにハイレベルな変異種。頑強さも他と違う。
美女「もう戦う意思はないわ。任務も終了したしね」
タックマン「どういうことだ」
美女「あたし"たち"の目的は銀行じゃないわ、あんたの足止めよ。本来の目的のための、ね」
タックマン「何だと……!」
美女「今頃はボスが手に入れてるころでしょうね。あたし達の切り札"エヴォルドクラス"を」
タックマン「エヴォルドクラス……まさか」
――律っちゃん!
子供「タックマン、どこ行くの!?」
タックマン「……君は、勇気ある少年だ。いずれはこの街を救う真の英雄(ヒーロー)になれるかもしれない。その強さを――勇気を、失わないでくれ」
子供「僕は、タックマンみたいに強くは無いよ」
タックマン「私はヒーローではない。ヒーローにはなれない。私には、この街を救うことはできないだろう。だが、君なら――君のような勇気ある人々なら、この街を、この時代を、光で照らすことが出来る」
子供「タックマン……」
タックマンは通信機のようなものを取り出し、ボタンを押す。すると数秒で銀行のガラスを突き破り、白い塊が飛び込んできた。
いや、違う。バイクだ。装甲車のように重厚なバイクだった。『T−ポッド』。琴吹産業応用科学部による一人乗り軍用車両の改造品である。
一台で戦車と同等の攻撃力、防御力と高い機動性を誇るがコストがかかりすぎて正式採用は見送られた。世界で実際に使っているのはタックマンただ一人。
タックマンはT−ポッドに乗り込み、エンジンをエンジンを全開に。
一瞬で100キロを越え、銀行の人々からタックマンの姿は見えなくなった。
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