過去ログ - 紬「タックマン?」
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68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[sage saga]
2011/03/19(土) 06:23:36.90 ID:whhP9ezKo
日本 桜が丘 平沢家


憂「澪さん、いらっしゃ――」

澪「――律が」


唯「ゆゆゆゆ、誘拐された!? 律っちゃんが!?」

梓「警察に連絡したんですか!?」

澪「そうだ、投げ飛ばされた時に携帯が壊れたんだ、頼む、電話を使わせてくれ!」

憂「これ使ってください!」

澪は警察と電話で話し始める。冷静さを失っているようで、時折憂がフォローしているようだ。

梓「律先輩が……」

唯「どどど、どうしようあずにゃん……」

梓「……唯先輩」

唯「私のせいだ……みんないなくなっちゃう……ムギちゃんも……今度は、律っちゃんも……みんな、私の大好きな人が……」

唯は震えていた。得体の知れないものに対する恐怖からか。
いや、違う。梓には、唯にはもっと別の――もっと深いトラウマのようなものがあるように思えた。

梓「唯先輩……」

梓は唯を抱きしめる。
唯の抱えている苦しみはわからない。だが、抱きしめることは出来る。
唯は梓の悲しい時、いつも抱きしめてくれた。だから――

梓「唯先輩、大丈夫です」

唯「だめだよ、あずにゃん。私、あずにゃんのこと、もっともっと好きになっちゃう……好きになっちゃったら、また、失っちゃうよ……」

梓「いいんです。唯先輩……。私はいなくなりません。律先輩もきっと無事です。ムギ先輩も……根拠は無いけど。きっと、みんなで笑い会える日が来ます」

純(……なにこのラブラブ夫婦って言ったら空気読めない認定されるから黙っておこう)

憂「純ちゃん」

純「は、はひっ!」

憂「澪さんのこと頼むね、あと、戸締りも!」

純「憂は!?」

憂「私、行かなきゃ」

純「ど、どこに! 憂! ……行っちゃった」


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