過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」<br>
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63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[saga]
2011/03/27(日) 14:04:15.33 ID:wGWjfvZAO

垣根「俺達と同じさ、学園都市の闇に渦巻く星の数程の悲劇。ソイツに触れて人生が変わった人間。そういう奴らが取る行動は決まってる」

ベッドに横たわる垣根帝督の腕が伸び、体を起こしていた心理定規の露出した肩をそっと掴む。

心理定規「え……ひゃっ」

驚いたような声をあげたが、その声色に拒絶の意思はなく、垣根帝督の腕に引き寄せられる。瞬間、心理定規に触れたのは先程と同じ少年の暖かさ、温もり。

垣根「そのまま闇に堕ちて身を費やすか、闇に刃向かい、出し抜く為に無駄な努力を費やすか、だ。そしてソイツの目的は恐らく後者、つまり――」

ベッドが紅く染まった。

少年と少女が纏う同じ色をしたドレスと学生服によって白の布地に薔薇のような紅が咲く。

垣根「この学園都市の闇を潰す事だ」

垣根帝督の腕に力が籠もる。肩を抱かれ、耳元で発せられたその言葉はよく聞こえはしたが理解出来る程の余裕はドレスの少女にはなかった。

心理定規「…………」

口元がまごつく、上手く言葉が出てこない。抱き寄せられ、全身に溺れてしまいそうな程の暖かさを押し付けられたドレスの少女は一瞬の逡巡の後、空いた手をそっと少年の胸元に添える。

垣根「影響はもう表れている。暗部の世界なんかじゃ特にな」

垣根「そして俺達はソイツを利用し、アレイスターまで登り詰める」



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