過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」<br>
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948: ◆v2TDmACLlM[saga]
2011/09/20(火) 05:02:40.46 ID:xWIJga+F0

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浜面「…………」

抱える猫を腕に、そのドアの前に経つのは今日で二度目だった。
ドアのすぐそばにあるネームプレートには、何も書かれていない。

ドアに伸ばした腕、躊躇いでもあるかの様に震えていた。

浜面「……ふぅ」

大きく、ため息。大丈夫だと自分に言い聞かせる。

浜面「……っ」

ガラッ、という音と共に開いたドアの先には、自分が引き起こしてしまった現実があった。

神裂「……数時間前に、消えてくださいと言ったはずですが」

今も眠るインデックスのそばには、振り向く事無くそう言い放った神裂が座っていた。

浜面「話があって、ここに来た」

ステイル「まだなにか用があるのかい」

窓を背に、苦々しそうにステイル=マグヌスが言葉を吐き出す。
視線にこもるのは、確かめるまでも無い殺意。

神裂「……聞く気はありません」

浜面「幻想御手、この言葉に聞き覚えはあるか」

ピクリと、肩が小さく跳ねたのを浜面は見逃さない。
相手の言葉を無視し一方的に、詰める様に言葉を放つ。

浜面「インデックスを看た医者からはそう聞いた。違うか」

神裂「それが……どうかしましたか」

浜面「助ける事が出来るかもしれない」

ステイル「ッ」





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