過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」<br>
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963: ◆v2TDmACLlM[saga]
2011/09/20(火) 05:11:43.31 ID:xWIJga+F0


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外の方が静かかもしれないと言う初春の予想は当たっていた。
通る道には人が疎らで、いつも感じる人の熱を感じない。

風が一切吹かないせいで、空から照る太陽の熱は、
感じたくなくなるほどに自分たちを照らしているのだが。

上条「で、今どこに向かってるんだ?」

初春「風紀委員の詰め所です。そこに私のパソコンが置いてあって、
   支部の施設は一切使えませんが、私個人のとなるとまた別です」

浜面「部外者の俺たちが入って大丈夫なのか……?」

初春「平気ですよ。今は出払っていて誰もいません……けど」

ひょい、と初春の視線が下を向く。
その戸惑うような目は浜面の足下を歩く猫に向けられていた。

  「にゃー?」

初春「その猫さんは……?」

浜面「ついてくるんだ、見ない振りしてくれ」

上条「名前とかあるのか?」

浜面「……名前、なぁ」

名前、それはこの猫について度々振りかけられる質問だ。
結局、この猫の名前は決まっていなかった。候補は二つ。
スフィンクスといぬ。どっちもどっちだとしか言いようが無い。
少なくとも、インデックスが目を覚ますまでこの猫の名前は保留だろう。

だから、一刻も早く、

浜面「いや、そんな事より。俺たちは何から調べるべきなんだ?」

その一言で、場が静まり返る。





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