過去ログ - 一方通行「飯も風呂もできてンぞ」番外個体「それじゃあ、あなたで」
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109: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/03/30(水) 12:13:01.45 ID:2pAAEUvjo

彼らが協議、というよりは既定事項に番外個体が抗議しているだけなのだが、それは玄関先で展開されていた。
事の始まりは一方通行の一言、


「あァそォだ、昨日言ったことやってもらわねェとな」


以前から決めていた、旅行に持っていく物を買い揃える為のセブンスミストでのお買い物。
そこへ向かおうと家を出ようとした正にその瞬間だった。
唐突に放たれた一方通行の一言は、番外個体が法律違反したことを酷く後悔すると同時に反省させる、効果抜群のペナルティ。



「キスマーク付けたまま一日買い物する、だったか。よろしく頼むぜェ?」



昨夜、酔いに酔って。
無謀にも番外個体は一方通行に神経衰弱を挑み大敗し。
バツゲームとして彼女自身が提案していたソレを遂行することになっていた。


「ほ、本気で言ってんの?」


そこから先は最初の流れの通り。
番外個体が抗議し、しかし自分で提案したということもあり一方通行に軽く受け流される。
彼は人差し指で自身の頭を指して見せ、


「大体よォ、仮にも学園都市第一位のアタマだ。それに記憶力で挑むなンざ無理があるンだよ。
 ミサカネットワークで巧いことやればまだ可能性はあったかもしれねェが、それもしなかったンだろ?」

「……だ、だってあなたもそれなりに酔ってたし……大体覚えてるなんて、うぅ……。ど、どうしてもやらないとダメかな」

「まァ無理強いはできねェけどよ、番外個体っつーのは所詮その程度ってわけだよなァ?」

「……っ!」


挑発的な言葉に番外個体が反応を示す。
人を馬鹿にすることは好きであっても、その逆を彼女は好まない。
特にその相手が一方通行であれば尚更で――といってもあくまで彼女の思考が『正常』であれば、だが――
彼に馬鹿にされているという事実は彼女の対抗意識や闘争心に火を点けた。


「……このミサカは別にキスマーク程度で恥じらうようにはできてない。
 あなたがミサカに何を期待してるのかは知らないけどさぁ、帰ってきてからつまらなかったて言わせてあげるよ!」


そうして、『勝者』は相手の首筋に唇を押しつけ、『敗者』はこそばゆい感覚に身を小さく震わせ。
肌に浮かんだ赤い花は、付けた者によって愛おしそうにひと撫でされたのだ。




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