5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/03/19(土) 00:44:21.25 ID:lJR5wJ0e0
確か・・・・・・その時の日記があったと思う。
ああこれだ、懐かしいな。
19×× 6月15日
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/03/19(土) 00:44:57.36 ID:lJR5wJ0e0
私は悩んだ。ひたすらに、がむしゃらに。
教師に相談? 馬鹿げてる。あいつ等は何もしてくれない。
それに教師に頼ると、苛めがさらに非道くなる。
ああくそ・・・・・ひたすら耐えるしかないのか・・・・・。
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/03/19(土) 00:45:25.48 ID:lJR5wJ0e0
しかし、その予想は裏切られる。
五年生に上がったとき、変化があった。
クラスには相変わらず彼がいて、絶望した。
―――大丈夫。あと二年。そう言い聞かせた。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/03/19(土) 00:46:35.19 ID:lJR5wJ0e0
しかし、相変わらず彼は私に危害を加えてきた。
不良は中々の権力の持ち主だったが、その容姿から周りとあまり関わりがなく、
また、彼の事を少しは恐れていたと思う。
私はいつも通り耐えた。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/03/19(土) 00:47:32.79 ID:lJR5wJ0e0
「・・・・・・」
そんなことは考えもつかなかった。
当時は王様みたいな存在で、ただ耐えるしかないと思っていた。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/03/19(土) 00:48:20.64 ID:lJR5wJ0e0
放課後。帰り道人気のない場所でボコボコにするぞ」
「わかった」
「でもその前に一つお願いがあるんだ・・・・・・」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/03/19(土) 00:49:06.41 ID:lJR5wJ0e0
人気のない場所に連れ出すのは簡単だった。
彼は私の事を舐めきっていた。
「おぉなんだ? 何の用だよ」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/03/19(土) 00:49:47.01 ID:lJR5wJ0e0
殴った。殴った。ひたすたに殴った。
血が飛ぶ――――――気持ちがいい。
悲鳴を上げる――――爽快だ。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/03/19(土) 00:51:56.47 ID:lJR5wJ0e0
自分でもビックリだった。
一番の権力者の皮を剥がすと、とても臆病な人間だった。
顔面血だらけになった彼は心底怯えた顔で俺を見ていた。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/03/19(土) 00:53:16.74 ID:lJR5wJ0e0
次の日、勿論彼は学校に来なかった。
皆が嬉しがった。権力者がいない。怯えなくてすむ。
そこで私と不良は昨日の事を話した。
最初は信じてない者もいたが、不良が私のバックだと思うとあながち否定もできなかった。
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