過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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286: ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2011/04/11(月) 23:39:28.28 ID:d9kfNYEk0


「このミサカの生存本能は本来なら血生臭い戦場を求めてるんだよ。けど、あなたと一緒の世界に
 いられるなら平穏も悪くないって思った。ところがあなたときたら、そんなミサカを差し置いて
 勝手におもしろイベントに参入しようとしてる」

「……オマエ…」

「つまらないことばっか気にしてるようだけど、残念ながらそいつは全部杞憂ってヤツだね。いつ
 からミサカはあなたの中で勝手に美化されてたワケよ?」


言われて否定できないのがもどかしい。
確かに驕りがあったかもしれない。元来彼女は戦闘要員として一方通行の前に現れたのだ。
変わったのはあくまでも“一方通行に対する憎悪が愛嬌になっただけ”だということもいつからか
失念していた。
悪戯レベルの悪態が止まないとは言え、それほどまでに眩しい笑顔をこの少女は魅せてくれた。
彼女と共に過ごす毎日、打ち止めやお節介な保護者に包まれた平穏が何より幸せだったのだ。

それだけは、どんなに自制を失おうとも決して忘れてはならない。


「独り占めなんて許さない。ミサカにもちゃんと分けて。ミサカを生かしたのはあなたなんだから、
 当然その権利はあるはずだよね?」


木原数多を消滅させた後、全ての記憶を一時的に蘇生させた番外個体と正面から向き合った時の事
を思い出す。
あの時から、一方通行はこの少女の人生の支え役を自分が引き受けると決心したのだ。
今現在彼が抱く信念の大半がそこから始まっていたのかもしれない。


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