過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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287: ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2011/04/11(月) 23:41:15.98 ID:d9kfNYEk0


「危険を冒そうってんなら、ミサカは迷わずあなたについていく。言ったよね? どんな時でも絶対
 離れてやんないって……。あなたがミサカより先に死ぬのは許さない。……でも、ミサカもあなた
 を残して死にたくはない」


「……支離滅裂だろォがよ」


「まあね。けどミサカ達は死ぬまで―――――ううん、死んでからもずっと一緒。あなただけが危な
 い橋を渡るつもりなら、ミサカはどんな手を使っても喰らい付いていく」


その瞬間だけ、番外個体は慈愛に満ちた天使のような微笑みを浮かべた。
一方通行が抱えている不浄な概念も拘りも、全部吹き飛ばしてくれるには充分だった。
色々悩み込んでいた自分がただの馬鹿だと、また知らされる。つくづく彼女には敵わない。
たかが愛する女ができただけでここまで弱く脆くなってしまうのが不思議でならないが、それもまた
人間の本質と言うべき点である。


「……ったく、愛の告白すンなら時と場所を選びやがれ」


プイ、と顔を背けるが、頬が紅潮しているのを見抜いた番外個体は瞬時に悪意を込めて接近する。
というか彼の性格を知ってさえいれば、これが照れ隠しなのはもはや自明の理だ。


「あらあらあら? なあに必死で目ぇ背けてんのかなああん? コッチ見てよーん、ねえねえ。あ、
 まさか照れちゃった?」


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