過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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◆jPpg5.obl6
[sage saga]
2011/04/12(火) 00:12:03.05 ID:7MmK4SJe0
「ミサカはあの人に“来るな”って言われたのに、追いかけちゃった……。だって、心配だった
んだもん。折角また平和になったのに……あの人はもう辛い思いなんかしなくていいのに……。
どうして? ってミサカはミサカはやりきれない心中を吐露してみたり」
苦痛に歪む打ち止めの顔を、19090号はただ直視していた。
ネットワーク経由で大まかな事情を知っているだけに、言葉の選択が難しいようだ。
前に一方通行が木原数多に監禁されてしまい、音信不通となってしまった時、打ち止めは誰よりも
一方通行の身を案じていた。それ故に一方通行が事件に巻き込まれるのをただ黙って見ているなど、
できる筈もなかった。
来るなと言われたところで、足は本能に従い動いてしまっていたのだ。ほぼ無意識の内、と言って
も過言ではない。
打ち止めを救うため血みどろになり、番外個体を救うためボロボロになった一方通行。
『もう良い。もう彼にも、いい加減に安息が訪れたって良いじゃないか。彼が辛い目に遭ったり、
彼が危険に足を踏み入れなきゃならない理由なんて、もうどこにもないだろう?』
打ち止めの強い本心がそう叫んでいた。
「何でみんなあの人を放っておいてくれないの? 学園都市第一位だから? 最強の能力者だから?
わかんないよ……。強い力を持ってるってだけで、何でみんなしてあの人を虐めるの? ミサカ達
はただ平和に生きていたいだけなのに……。このままじゃ、あの人………本当に壊れちゃうよ」
最後は消え入りそうな声だった。涙ながらに心の内を吐き曝す打ち止めの姿は、とても痛々しく儚げ
で目を逸らしたくなる。
しかし、19090号は打ち止めの肩にそっと手を置き、辛辣ながらも言葉を綴った。
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