過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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538: ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2011/05/11(水) 23:20:47.04 ID:bnE8ajSE0


「私たちがアンタを快く思わない理由、これで納得した? まぁさっきも言ったけど、
 アンタが直接危害を与えたわけでもないし、アンタに怒りをぶつけたところでどうにも
 ならないのは良くわかってるわ。……でも、だからって簡単に割り切れないヤツはいる。
 たとえばそこで滝壺を守れなかった事をずっと悔いている馬鹿とか」


「……………」


浜面へ視線を配る麦野だが、彼女とて同じ思いを噛みしめているはずだ。
大切な仲間を危険に曝した本元を目の前にして、麦野はどんな気持ちなのだろう。
本当は浜面のように殺意を剥き出しにしたいのかもしれない。平気な雰囲気で話している
だけで、本当は絹旗のように必死で私情を押し殺し、我慢しているのかもしれない。

そう思うとやりきれず、さっきとは違う意味で掛ける言葉が見つからなかった。


「打ち拉がれた顔を見せるなんて、ホントに予想外ね……。イメージぶち壊しなんてモン
 じゃないわよ?」

「……俺の知らねェ所でそンな事が起きてたとはな。確かに『知りませンでした』で済ま
 されるよォな話じゃねェ」

「あら、優しいじゃない。いつからそんなに慈悲深くなったのかにゃーん? 残虐非道性
 ナンバーワンの名が泣いてるよ」

「コッチにも色々あった、って事で納得してくれ」

「ふん……」


どこまでも大人な気質を崩さない麦野は鼻で軽く一笑し、諭した。




「さ、今度はアンタが知ってる事を恙無く語りなさい。そこで初めて次の段階へ進めるわ」


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