過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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674: ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2011/06/11(土) 20:59:21.41 ID:YC+vQ2a70


「………に、してもタイミング悪すぎンだろォが」



明日が来る。それだけで気分はウキウキ状態の番外個体。
冥土帰しによる計らいで学園都市の住民証明機能を果たすIDを特別に入手したのはこのためだった。

『せっかく他のミサカ同様に肉体年齢設定があるんだし、年相応の生活がしてみたい』。全てはこういったメタな発言
から始まった。ある日唐突に切り出された我が儘。しかし実際は結構前から抱いていた願望だったらしい。

もちろん、一方通行は反対した。最初だけは。

だが、一度口から出してしまった胸の募りはもう抑えられなかったようだ。
番外個体の畳み掛け(拝み倒しとも言う)は生半可なものではなかった。
最終的に、「どうしても駄目だって言うんならもう一生クチ利いてやんないから!!」の一言が決め手となってしまった。
普段ならこんな茶番染みた我が儘を聞き入れるどころか、付き合おうとすらしなかったはずの自分を一方通行は光を失った
目で振り返ったらしい。
“人とは絶えず、大なれ小なれ変化する”。この格言が頭の中でエンドレスリピートしていた。
けれども嬉しそうな番外個体を眺めている内に、「まァ、悪くないか」とも思ってしまった。これもまた事実。

打ち止めにも当てはまる事だが、この時に一方通行は気づいた。

『ああ、そうだ。なんだかんだ言って彼女(達)の喜ぶ顔が何よりも見たい。その気持ちが強くなってしまったから自分は
 こんなにも甘くなってしまったのだ』と……。

嬉しくもあり、悲しくもあった。


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