過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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837: ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2011/07/18(月) 23:12:16.66 ID:opLHq8YV0


「『第一位の抹殺……但し頭部の原形は留めよ』、か……。いよいよ本格的に街を敵にしやがったらしいな」


通達書の内容のメインを覗き込んでそんな感想を吐く浜面に、麦野は問う。


「あいつも同時期にロシアまで来てたとはね……。それにしても、第一位は何をやらかしたのかしら?」

「ロシアの件がきっかけにしては、随分と時期が遅いぜ? 帰国した後に事を起こしたって考えるのが自然だろ」


麦野も浜面も現時点でまだ一方通行が暗部情勢をガラリと変えてしまった事実を突き止めてはいない。
そのため、指令内容の裏を探ろうにも未知の謎だらけでさっぱり真相が見えてこない。

仮に調査に本腰を入れたところで、これまで頼りにしていた情報提供人も御役御免となっている。
コネやアテが無ければまさに暗中模索である。難事件が迷宮入りしてしまうのと同様、真実に辿り着ける可能性は極め
て低いだろう。

向こうも詳細を伝える気はないらしく、ただ言われた通りに動いてもらうだけの記述しかされていなかった。

元々こんな条件で働くことを麦野は好かない。まして第一位が生きようが死のうがあまり興味も持てない。
何よりあの“悪魔”と相対する以上、こちらもそれ相応の覚悟が必要だ。今はそんな生死を賭けるような覚悟を決める
気分でもなかった。


「仮にもこの街でトップの脳髄なんだし、希少価値はとんでもないんだろうけどさぁ……。何か腑に落ちねえんだよな。
 えげつねえ実験やら研究やらで成り立ってる街なだけに、陰謀の匂いがプンプンしてやがる。恐ろしい事の“前兆”みたい
 な感じがするな……」


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