過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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◆jPpg5.obl6
[sage saga]
2011/08/16(火) 22:10:25.27 ID:rSukkoHc0
(第……一………位…………)
次に脳が描いたのは、今まで彼が直に見てきた学園都市最強の能力者の姿。
凶悪で誰しもが慄くという一般的な噂はあながち間違いでもない、と当初は感嘆したものだ。
もしかしたら、彼は噂通りの悪党ではないのかもしれないという幻想すら抱いていた。
むしろ、世間の一般常識として成り立っている第一位へのイメージそのものが、みみっちく感じてしまった程だ。
悪人としての度量が根本的に違っていた。
しかし、ただでさえ彼に対しては蟠りがある。
自分の尊敬していた人間の命を奪った張本人もまた、彼なのだ。
いくら頭では割り切ったつもりでも、悪循環の中で在籍している偽りの利かない思念は調味料のようにブレンドされ、
醜い感情の餌と化す。
一種の洗脳か、或いは催眠効果か。浜面は進展しない現状に苛立ちを通り越し、おかしくなっていたのかもしれない。
少なくとも、第一位が本当に牙を向けなければならない相手なのか、考え直せなくなるくらいには……。
やる事がまた一つ増えた。
それは言わずもがな、第一位の捜索だ。
偶然でも何でもいいから、とにかくもう一度だけ巡り会わせて欲しい。神にそう祈りつつ、浜面は第七学区中心に街
を彷徨い尽くした。当然それこそ手掛かりが簡単に掴める次元ではない。意図的に捜し出すのは最も困難だと知って
いる。が、すでに頭の一部が狂い始めていた浜面にそんな常識は通用しなかった。
捜した。ひたすら捜した。
会えないと分かっていても滝壺の見舞いは欠かさない。
アテもなく第一位を捜しに街を徘徊する。
気づけばそんな日々だけがずっと続いていた。
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