過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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◆jPpg5.obl6
[sage saga]
2011/08/21(日) 18:18:51.58 ID:Zk4zZ5Rv0
困惑気味に暴露した心中の嘆きに、麦野も絹旗も少なからず共感した。
環境が突然良い方向へ変わってしまうのも、案外複雑だったりする。張り詰めた糸が切れ、目的を失い、これから何を目指して
進めば良いのかという、生きていくためにある意味最も重要な『身近な目標』が消滅してしまうのだ。
掴めた幸福をすんなりと受け入れられない神経質な人種は大抵このパターンに陥る。結標もまた慣れ浸った暗部社会から唐突に
脱却され、今後の行き場所を決めあぐねているのだろう。
「ま、事情は人それぞれか………。けど残念、私にとっちゃ好都合よ。要するにアンタ、毎日クソ暇なんでしょ?」
「………大きなお世話よ。だったらなに?」
「そうむくれるなって。なぁ結標、良かったら私らと一緒に“暇潰し”しない?」
「――――!?」
「え……、麦野? 超何言ってるかわかんないんですけど……」
麦野にまるで友人を遊びに誘っているかのような軽口で問われ、結標はもちろん絹旗さえ呆けてしまう。
「だから、私らと組もうって言ってんのよ。……実はさ、私らは“ある組織”をぶっ潰してやりたいんだけど……情報が全然
集まんないんだこれがまた……。アンタの能力、色々と役立つだろうし」
「………『アイテム』に、この私を勧誘しようってわけ?」
「だめ?」
「何で上目遣いなのよ……。標的の性別間違えてない?」
(うわー……。なんか男に超媚びてそうな色香出し始めた……。こりゃ下手にクチ挟めないですね)
絹旗が心と身体を全力で退きに回す中、交渉(?)は続く。
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