過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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◆jPpg5.obl6
[sage saga]
2011/08/21(日) 18:20:32.15 ID:Zk4zZ5Rv0
「………私が元『グループ』の構成員なのを知ってる上で誘ってるのかしら?」
「なら尚更よ。あの第一位とは、元同僚の関係なんでしょ?」
「貴女……、何企んでるの? 言っておくけど、あいつの連絡先とか住所なんて一切知らないし、知ってたとしてもまず教え
たりしない………。意図を説明して」
「そんな身構えなくてもいいじゃない。別にそこまで教えろとか言わない。……ただ、協力して欲しいだけよ」
「何の協力?」
「仲間を傷つけられたから、その復讐。シンプル且つ純粋だと思わない?」
「……………………加入はお断りするわ。私は貴女たちを信用しきった訳じゃない……。ここへ来たのも、私の中でモヤモヤ
していた何かが、少しは変化するかもしれないと思ったからよ。情報提供も別に貴女たちを想っての事じゃないわ」
結標の瞳は真っ直ぐ麦野を射抜き、決意の固さを露にしていた。
だが、答えはやはりノーかと絹旗が確信しかけた時、結標は急に眼の鋭さを和らげてこう繋げた。
「………でも、貴女たちに協力するだけっていうなら、特に断る理由も思い浮かばないわね」
「!」
普段の穏やかさと余裕に満ちた、普段の結標淡希がそこにいた。
この僅かな間で、彼女なりの結論を導き出せたのだろう。迷いの感じられない二つの眼がそれを立証していた。
「いいわよ、手を貸してあげる。できる範囲でなら……ね」
「オーケー、んじゃ成立ってことでいいわね? 絹旗」
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