過去ログ - 仮面ライダーW「さあ、インキュベーター! おまえの罪を数えろ!!」
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)
2011/03/19(土) 21:19:53.76 ID:Vpfm+ia40
 クイーンやエリザベスより明らかに幼い顔立ちの二人連れ、特に気の弱そうな少女が写真を拾いおずおずとこちらに差し出している。

「あれ、これマミさんじゃ」

「あ」

 気の強そうなショートカットの子が、ポツリと漏らす。

 髪をリボンでくくったかわいらしい感じの子が、
大きく口を開け押さえるようにして手をやったのを見て、オレは運命の女神にキスをしてやりたくなった。

「ちょっと待った。キミたち、この写真の子知ってるのか?」

「は、はい、えーとですね」

「バカ、まどかっ!」 

 ショートカットの少女が、叫ぶようにして遮ると、まどかと呼ばれた子は、眉を歪め一瞬泣きそうな表情になった。

 二人は距離をとるようにして、オレからじりじりと離れると敵意をむき出しにして睨みつけてくる。

「あー、ちょっと待ってくれ。別にオレは怪しいものじゃないんだ。そう、ちょっと話を聞かせてもらっていいかな」

「――怪しくないって、めちゃくちゃ怪しいことこのうえ無いわ」

「だめだよ、さやかちゃん」

「おーい、ばっちり聞こえてるからなー」

「なんですか」

「さやかちゃん!」

「だいじょうぶ、まどか。ここは任せて」

 さやかと呼ばれた少女が守るようにしてずいと前に出る。

 オレはそこまで危険人物に見えるだろうか。少し悩んだ。
「まず、名乗らせてもらおう。オレは私立探偵の左翔太郎ってモノだ。
ちょっとした依頼でこの子が誰だか調べてる。協力してもらえると感謝するんだが」

「――あらゆる事件をハードボイルドに解決!  探偵 左翔太郎。風都風花町一丁目二番地二号? 隣の町ですね」

 口に出して読み上げるんじゃない。思わず小突きそうになった。

 ……文面変えるか。

「そ。ほら、全然怪しくないだろ」

「そうですねー」

 人様を小馬鹿にしたような上がり調子の返答。


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