過去ログ - 仮面ライダーW「さあ、インキュベーター! おまえの罪を数えろ!!」
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)
2011/03/19(土) 21:20:53.64 ID:Vpfm+ia40
 オレの鋼のハートは、再び強く傷ついた。

「さやかちゃん、だめだよ」

 気の弱そうな少女が、オレの心を代弁するかのようにたしなめてくれた。少しだけ、感情の針が安定方向に向かって復元する。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)
2011/03/19(土) 21:22:01.66 ID:Vpfm+ia40
「あり?」

 無様に地べたへ転がったのは、誰かに脚を掛けられたのだと、痛みと同時に気づいた。

 痛みの余り目に浮かんだ涙をごまかしながら立ち上がる。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)
2011/03/19(土) 21:22:51.90 ID:Vpfm+ia40
 少女の誘導に従って歩くと、次第に人気の離れた小道へと分け入っていく。

 茜色の夕日が落ちきる直前に、ようやく人気の無い寂れた工場の裏手にたどり着いた。

「随分寂しいところを知ってるんだな。ま、ここなら邪魔は入りそうにないな。
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18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)
2011/03/19(土) 21:23:28.19 ID:Vpfm+ia40
「なにがおかしいの」

「――は」

 ひきつった笑いがそのまま、凍りつく。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)
2011/03/19(土) 21:24:21.81 ID:Vpfm+ia40
 無慈悲に撃鉄を引き起こす硬質な音が耳朶を打った。

 やばい、この子の方がオレよりハードボイルドなんじゃ。

「この街を出て、二度と鹿目まどかに近づかないというのであれば、命だけは助けてあげる」
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)
2011/03/19(土) 21:25:21.47 ID:Vpfm+ia40
「暁美 ほむらだな」

 一団の中から、一人の男が進み出ると、少女に呼びかけた。
 返事は期待していなかったのだろう、リーダー格の男は首をしゃくると、
ほむらと呼ばれた少女を組み伏せていた男が、彼女の胸元へと腕を入れ何かをまさぐり出す。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)
2011/03/19(土) 21:26:11.12 ID:Vpfm+ia40
「――あ、あああっ」

 ほむらの理性が爆発したように弾けた。

 頭を左右に振るって、恥も外聞も無く起き上がろうとするが、彼女の両肩を屈強な大の男が二人がかりで押さえつけている。
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)
2011/03/19(土) 21:27:24.05 ID:Vpfm+ia40
 少女の声。最初に会った時感じた、巌のような不動さはなく、それは年相応のはかなく、か弱いものだった。

 長い少女の黒髪。ほつれたその間から覗く、濡れた少女の瞳と視線が交錯した。

「助けて、左翔太郎」
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)
2011/03/19(土) 21:28:13.94 ID:Vpfm+ia40
 烈風が巻き起こると同時に、視界の向こう側が世界ごと変革される。

 みなぎる力が、人間の限界をあっという間に振り切って、オレを瞬間的に無敵の超人へと造り替えた。

 この地球における根源への叡智。
以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)
2011/03/19(土) 21:29:05.36 ID:Vpfm+ia40
 オレは一瞬でトップスピードに乗り切ると、反応の遅れたマスカレイド・ドーパントの一軍に真っ向から切り込んだ。

 一人目の男の腰へと飛び蹴りを叩き込むと、向かい来るもう一人の喉首へと水平に手刀を突き入れた。

 くの字に身体を折りたたむ男の腰を蹴りつけると、背中に殺気を感じる。
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)
2011/03/19(土) 21:29:51.57 ID:Vpfm+ia40
『詳しい話を聞きたい、メモリブレイクだ。翔太郎』

「いくぜ、フィリップ!」

『CYCLONE/JOKER!!』
以下略



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