過去ログ - 仮面ライダーW「さあ、インキュベーター! おまえの罪を数えろ!!」
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◆/Pbzx9FKd2
2011/03/24(木) 22:25:02.49 ID:VzXfE/Lt0
「ぎひいいっ!」
無言のまま、二度、三度とつま先を男の顔面中央にに突き入れる。
「痛い? でも、仕方ないわ。これは罰なのだから」
蹴りつければ蹴りつけるほど、自分の中のドス黒い感情が高まってくる。魔女を殲滅する時にはまったくなかったものだ。
「や、やべ、やべてくださ、ください」
「やだ」
男は両手で顔を覆って痛みから逃れようとする。
もはや腹の中のくぐもったむかつきは、自分でも誤魔化しようの無いくらい膨れ上がっていた。
頭の中で、今まで何度も繰り返してきた、まどかを失ってきた悲しみ、
自分の言葉を何一つ理解しようとしないみんなのこと。
それから、終わりの無い苦しみの道程。すべていっしょくたになって、胸の中で渦を巻いて激しく唸っている。
「いだ、いだぁい、びょ、びょういんへぇ」
男の覆面を無理やり剥ぎ取る。白い骨のような模様が描かれていたそれは、血反吐ど泥でぐちゃぐちゃの汚物に成り果てている。
仮面の下から出てきた顔を、凡庸な中年男性のものだった。
「答えなさい。あなたは、なに?」
「お、おれは、ざいだんえっくす、のものぉ、いぎぃいいいっ!! いだああああっ!! やべっ、やべてぇええっ!!」
前髪を毟るようにして引き絞り、俯きがちな顔を無理やり上げてやる。
「私に理解できるように答えなさい、といったの」
その時の私の顔は、鏡を見なくてもわかるくらい凶悪なものだったと思う。
男の話を総括すると以下のようになる。
第一に、私を襲った彼らは財団Xという組織であり、これらはこの待ちにソウルジェムとグリーフシードを求めてやってきたらしい。
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