過去ログ - 火憐「兄ちゃん、あんま無茶ばっかすんなよな」
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203: ◆/op1LdelRE[saga]
2011/03/30(水) 00:35:33.98 ID:QNTrEY900
 蜂の騒ぎの時のことを、きっと火憐は言っているのだろう。
今の状況は、確かにあの時の、全くもって逆の立場になってしまっているわけだから、それを思い出すのも当然かもしれない。

「あの時は、あたしが迷惑かけたんだし」
「気にするな、忘れずに覚えておいてくれれば、それでいいんだ」
「……そういえば、あの時に兄ちゃんにちゅーされたんだったな」
「それは忘れとけ!」

 こいつももう、いらんことばっかり思い出しやがって。
今の僕は、こいつが何をしてきても、これっぽっちも抗う事なんてできない状態だっていうのに!
しかし、既に火憐の視線は、完全に僕をロックオンしていた。
風邪のそれとはまた違う悪寒が背筋を走る。
いや、叶うならば悪寒の前に僕が走りたかった、できるだけ遠くまで。

「兄ちゃん、心配すんな。あたしは終わったことを何時までも引っ張るような女じゃない」
「そうか、それは良かった」
「でも、兄ちゃんにちゅーされたのは、まだ終わってないことなんだ」
「それは良くなかったぞ!」



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