過去ログ - 火憐「兄ちゃん、あんま無茶ばっかすんなよな」
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42: ◆/op1LdelRE
2011/03/21(月) 19:31:44.70 ID:4YOMgSaY0
「全く、あっちにふらふらこっちにふらふらして、それでよく受験生を名乗れますね」
「受験生って名乗るようなもんでもないだろ。つーか、僕そんなにふらふら歩き回った記憶なんてないぞ」
「おやおや、もうお忘れとは、全く受験生にあるまじき記憶力ですね。まあいつものことですし、どうでもいいです。それで、肝心の学力の方はどうなんですか? 順調に下がってきてますか?」
「だから何で常にダウンの方向で話を進めようとするんだよ。ちゃんと上がってるよ。上がりまくってるよ」

 火憐じゃないけど、僕の学力は、普段の不断の努力が功を奏して、上がることはあっても下がることはないのだ。
まさしく上げ上げでここまで来ているのである。

「成程、だからいつもあっぷあっぷしてらっしゃるんですね?」
「不愉快に上手い!」

 さすがの貫録だった。
とはいえ、感心するより先に、小学生にここまで言われている自分という存在にこそ、寒心しないでもなかった。
しかしまあ、そんな惨めな思考は、八九寺を称賛する事で消散させることにする。

 この八九寺との逢瀬は、僕にとって大事な憩いの一時なのだ。
この為にこそ、僕は日々を頑張っていると言っても過言ではない。
いや、ごめん、過言かもしれない。
でも大事な時間だっていうのは本当の話だ。
なので、影からの物言わぬ、しかし物言いたげな視線はきっぱりと無視して、しっかりと雑談を続けることにする。
これは決して忍への嫌がらせではない。ないのだ。



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