過去ログ - 番外個体「学校に行ってみたいなぁ……」 冥土帰し「よし任せろパートU」
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415:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県)[sage]
2011/04/15(金) 23:03:29.41 ID:H/nO0enjo
うおおおおおおおおおああああああああ


416:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/15(金) 23:08:47.17 ID:tHhDgr7Jo
番外「……一方通行?」

 空調機の音と、杖の駆動音だけがリビングに染み渡る。シャンデリアの優しい光も、モダンの暖かな色調も、今は冷たい。

 それに共鳴するかのように、一方通行の目もどこか寂しげだ。
以下略



417:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/04/15(金) 23:11:18.25 ID:TOwSvnX10
キター


418:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/15(金) 23:12:41.35 ID:tHhDgr7Jo
番外「あ、あの……」

 一方通行がミサカの横を素通りし、寝室に続くドアノブに手を掛ける。ミサカは振り向けない。
それ程まで一方通行の顔は冷たかった。無愛想なのではない。それはまるで拒絶されてるような印象。

以下略



419:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/15(金) 23:18:29.93 ID:tHhDgr7Jo
 ミサカの気持ちに誰より早く気付いてくれた大切な友達、心理定規。快く部屋を開け渡してくれた学園都市第2位の垣根提督こと、ていとくん。
ふたりの親切を無駄にしない為にも、ミサカは立ち止まるわけにはいかない。

番外「今度こそ言うんだ。遠回しなんかじゃなくて、ミサカの本当の気持ちを真っ直ぐに伝えるんだ」

以下略



420:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/15(金) 23:21:29.96 ID:tHhDgr7Jo
番外「……一方通行、寝てるの?」

 返事が返ってくる事はなかった。ミサカは仕方なく、床の缶コーヒーを拾い上げる。どうやら未開封のようだ。
またいつものブラックかと半ば呆れていると、見慣れない文字が薄っすらと視界に入った。

以下略



421:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/15(金) 23:26:21.47 ID:tHhDgr7Jo
 読書灯に照らされるコンビニ袋。透けて見える中には、色とりどりの缶が転がっている。ミサカには同じ銘柄には見えない。
その中にはミサカも飲んだ事のある、ミルクたっぷりのコーヒーとは言えない、どちらかと言うとカフェオレに近い銘柄まである。

番外「……何か変だよ。あなたってこんなのに手を出すようになったの?」

以下略



422:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/04/15(金) 23:26:42.58 ID:DTpBhRrAO
来てたあああああああ 期待


423:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/15(金) 23:28:55.99 ID:tHhDgr7Jo
 廊下からはガチャガチャと、何かが転がっているような音。誰かがルームサービスでも頼んだのだろう。
大した音じゃないが、今この時だけはウザったらしくて仕方が無い。一方通行の態度と合わさり、イライラが少しずつチャージされてゆく。

番外「ミサカがあなたに何かしたの?あなたはミサカのどこが気に入らないの?」

以下略



424:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/15(金) 23:34:06.65 ID:tHhDgr7Jo
 ミサカは一方通行が好き。言いたかったその一言が、こんな形で出てくる事になるなんて。
本当は面と向かって言いたかった。でも言えなかった。今の一方通行には――

 涙が止め処なく溢れてくる。音もなく零れ落ちる。どうしてこんなに悲しいの……?

以下略



425:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/15(金) 23:43:29.85 ID:tHhDgr7Jo
一方「……黙ってれば何ひとりでナーバスになってンだ」

 背中から声がした。背中のほうからじゃなく、本当に背中から声がした。

 振り向くより早く、ミサカの背中に暖かい感触が……一方通行だ。視界の隅に白髪が映っている。
以下略



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