過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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110:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]
2011/05/27(金) 02:24:52.95 ID:sXW33Tpfo

(継続的な魔術も使ってしまったし、どこぞの魔術勢力に察知されたら面倒だ)

 自身も追われるに十分過ぎる理由を抱えるフィアンマは、一先ず逃げる方法を模索する。
 人気の無い道を選んで進むか、はたまた人混みに紛れるか。
 とりあえずどこかに潜伏する前にもう少し距離を離しておきたい。
 ともあれまずはここから離れるか、と少女を振り返った時、

「そこのお二人、少し宜しいですか」

 不意に、正面から声を掛けられた。
 『不意に』『正面から』
 軽い矛盾を孕む状況に違和感を覚えながら、フィアンマは向き直る。

 女だ。背は高いが、くくった髪も聡明そうな目も黒いので東洋人だろう。
 服装はジーンズに白のTシャツ、上からデニム地のジャケットといったシンプルな格好。
 だが、ジーンズは片方の裾が腿の付け根でばっさりと裂かれ、Tシャツの裾も結ばれている。
 ジャケットの袖もジーンズと同様だ。少々――かなり風変わりな着こなし。
 そして何より異質なのは、脇に携えた長い刀。

「イギリス清教第零聖堂区『必要悪の教会』の者です」

 『魔術師』は続ける。

「この周辺で魔術を使用していたのは貴方ですね?」




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