過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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177:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/07/01(金) 01:45:58.70 ID:8PS7pdgco

 後で僕達も行きます、と言い残して、二人は部屋へと戻っていった。
 その背を追ってフィアンマが視線を戻すと、老人は腕を組んでなにやら唸っていた。

「そうだよなぁ。万全でないとはいえ神の右席だ。アスカロン級の代物が要るわなぁ」

 だからそんなものを渡されても困るわけだが、とフィアンマは思う。
 身体強化術式も使えないわけでは無いが、現状の魔術であんなものを振り回したいとも思えない。
 まして彼は今隻腕だ。体格的なことを考慮しても、少々無理があるというものだろう。

「……ん? 神の右席?」

 と、そこで老人は何か思いついたかのように顔を上げた。

「お前さん、右方のフィアンマだよな?」

「そう名乗ったはずだが」

「そうかそうか、それならアレがあるじゃねえか!」

 何か悪い笑みを浮かべる老人。
 そして何か嫌な予感がするフィアンマ。

「……『アレ』とはなんだ」

「じゃじゃ馬だよ。ワシらじゃあ腐らせるだけだったが、アンタならどうにかなるかもしれねえ」

 そして、彼の予感は的中する。





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