過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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214:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 22:45:54.80 ID:QED9L2bao

 青年が少し焦ったように言うと、彼女は少しムッとした表情を浮かべた。
 そのまま青年の下へと足を進め、彼より背の低い彼女はやや見上げながら抗議の視線を送る。
 彼女はたじろいだ青年が視線を逸らそうとすると同時、表情を一転して完璧な笑顔を作り、

「大丈夫、信じているから」

 殺し文句を放った。

「……なにそれ。そんなに便利に使われても」

「諦めろ。時間の無駄だ」

「そうするこった。嬢ちゃんの神託はけっこう役立つときもあるしな」

「……マジですか」

 青年が作る苦々しげな表情とは対照的に、彼女は続けて笑っている。
 ふふっと僅かに洩れた笑い声を聞いて、青年は脱力してしゃがみ込んだ。

「……とりあえず、最後尾で待機ね」

「ええ、分かっているわ」

「この力関係は以前から変わらんのだろうな」

「まあ、これからも変わんねえんじゃねえか。尻に敷かれる運命だろうよ」

「お願いですから黙ってください」





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