過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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234:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 23:26:06.35 ID:QED9L2bao

 青年らに宥められて、憮然としていたフィアンマは軽く舌打ちをした。
 それから軽く辺りを見回して言う。

「そもそも、これで終わりじゃ無いんだろうが。向こうの本拠地を叩かないのか」

「おお、それなんだがな。アンタに状況を説明した後、ローマ正教の方にも連絡取ってよ」

 その一言で、三人の視線が老人に集まる。

「出る前にも連絡しといたのもあって、もうすぐ向こうの部隊が到着するそうだ」

「それでは、彼らと合流してから本拠地を叩くんですね?」

「おう。そういうこった」

 前々から交渉は済ませていたのであろう、ローマ正教の部隊の到着。
 それを知り、青年は安堵したように一つ息を吐いた。
 ロシア成教から出た"膿"をローマ正教が叩くとなるとまた問題が生じそうだが、そこも解決済みなのだろう。

「しかし、やけに早いな。時間がかかるとか言ってなかったか」

「まあ、膿の連中が下手うってくれたからな。結果オーライってところだ」

「まあ、何にしろ解決の目処がついたか。なら、俺様はお役御免だな」

「なんでい、そんな寂しいこと言うなよ」

「そうは言っても、俺様はローマ正教からすればお尋ね者なんだが」

「そういえば、そんなことを言っていたわね」

 彼らは違和感無く受け入れているが、フィアンマは第三次世界大戦の首謀者だ。
 そんな彼がこの場に留まれば、ローマ正教の部隊は確実にフィアンマを捕獲しようとするだろう。
 それどころか、せっかく老人らが取り付けた協力関係にも亀裂が入りかねない。




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