過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage saga]
2011/08/26(金) 23:24:19.41 ID:QED9L2bao
「おお、嬢ちゃんも無事だったな。良かった良かった」
「……しっかし、結局人をこき使いやがって。これは高くつくぞ」
仲間を引き連れて彼らの元へ駆け寄ってきた老人に、フィアンマは毒づく。
応じた老人は笑って、フィアンマの背中をバシバシと叩いた。
「なんでい、カーテナやったんだからいいだろうが。細かいことは気にするんじゃねえ」
「レプリカ、だ。第一使い物になるよう調整したのも俺様だろうが」
「さっきの馬鹿みてえな閃光は噂の『右腕』のだろう? そこまで出来るようになんたんだから素直に喜べよ」
「もう一発撃ったら確実にこれが砕け散るがな。結局レプリカ程度では不完全な力すら収めきれないようだ」
フィアンマはカーテナに視線を向ける。
刀身の振動はだいぶ収まったが、この調子だと使用するには再びの調整が必要だろう。
そもそもフィアンマの力は、カーテナ=オリジナルでさえ器には役者不足と言われたほどの莫大なものだ。
右腕を失ったことでそれは欠けてしまったものの、やはりたかがレプリカでは器には足りないということか。
「まあ贅沢言うな。ほらほら、皆無事なんだから良かった良かった!」
「……都合の良いジジイだ」
「まあまあ」
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